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全国高校生 何でも、アリ。Creative Award 2023 全国高校生 何でも、アリ。Creative Award 2023 全応募作品をみる

銅賞
【No.093】弛まず
はる(秋田令和高等学校)

デッサン教室で、過去一上手く描けなくて、沈んだ気持ちで乗った帰りのエレベーターの中で見つけた黄色いポスター。

「周りから評価されていなくても、いまの社会の枠組みにはまっていなくても…」の文字に、一瞬、心が凄く痛くなった。

ポスターの言葉通り、誰にも評価されてないけれど、それでもずっと続けている、私のいつもの制作活動を揺れる気持ちとともに動画にしました。

審査員コメント

凹んでいる時にこのポスターと目が合った。気がつけば手が動き、応募していた。(多分)
作品って、そういうものじゃないかな。評価されたら嬉しいけれど、それと好きなものは同義ではないはず。この作品は、はるさんの「好きさ」が隠しきれていない。だからいいんです。

柚木 恵介

怒られるかもしれないですが、造形スタイルが完成されすぎてて、できちゃってて、ツッコミどころがないですね。唯一言えるとしたら、この作品のタイトルがついてるとさらに良かったかもね。
もう、あとはこの完成されたスタイルを続けていけば、絶対に何かにはなる。安泰ですね。

田中 偉一郎

「弛まず」という言葉、素敵ですね。はるさんの文章にも感情移入しました。作品とてもかわい。いつの間にか2つ作っていてびっくりしました。あなたすごいですよ。

杉浦 由梨

何かを産み出す<ものづくり>だけではなく、自己発信から始まる事柄全ての基準を他人軸に預け過ぎてしまうと悲しい場面の方が多く起こるかもしれません。だからと言って独りで自分自身の個と向き合い続けることも楽しいことばかりでは無いかもしれません。それでも、たった一つしかない個の集合体で世界は満たされ、動き続けています。波の中で揉まれながら、より良いと思える光を目指して、手を動かし続けていただきたいです。

永沢 碧衣

ものづくりにおける正解があるのか、ないのか、私にはわからないけど、その悩み、葛藤が生きてくるんだと思います。クオリティが高く揺れる気持ちの結晶のような作品でした。

高校生と一緒に地域盛り上げ隊

ものづくりを表現するために画面を3分割し、完成後にここの部分とわかるようにさりげなくズームする。
動画としてもしっかりした作品です。
自分が続けていることが誰にも評価されていないとのコメントも見ましたが、作るたび自分自身で評価し、折れずに継続することが一番大切だと思います。
タイトル通り、弛まず継続してください。

高校生のごはん応援隊

【秋田魁新報社賞】
自分の「好き」を続けることへの葛藤がシンプルに伝わってきた。見る側としては、この葛藤を受け止めつつ、どんな作品が出来上がるかにわくわくしながら視聴した。どこか自信なさげな雰囲気が漂いつつも、ものづくりへのこだわりと情熱がにじんでいた。審査会時点で動画再生回数が非常に伸びていた点には気づかなかったが、受け手の感情に働きかける何かがあったからと思う。今後の活動を応援したいと思わせてくれる動画だった。

未来のミカタ 情報基地