最終プレゼンテーション
芹沢 高志
とても地道な取り組みで好感を持ちました。あらためて地元の高校生のみなさんが注目することで、雪下野菜の存在に光が当たり、きちんと評価されていけば素晴らしいなと思います。反面、合宿とかキャンプという点では、秋田が居住地であることも作用したのか、その非日常性が活かされていなかったと思います。キャンプには日常を離れ、仲間と寝食を含めてさまざまな体験を共有するという、とても特異な時間が流れています。このような機会に、あえてそうした非日常性を取り入れてみてもよかったのではないでしょうか?
高橋 大輔
「雪下野菜」。日本でまだ市民権が確立していない農産品に着目し、ブランド化する。身近にある食文化を観察して、積極的に行動を起こした点に明るい未来を感じる。何より雪下野菜の活動を真夏にどう行うのかーーと好奇心がくすぐられた。GIRLSたちは野菜を冷凍庫で凍らせていたが、その部分を丁寧に描いたなら、もっと違う印象になっただろう。そもそも世間の人は「冷凍野菜なんてうまいはずがない」と思い込んでいる。その固定観念を打ち破るような実験結果が出せれば、雪下野菜の特徴をよりおもしろく、効果的に伝えられたはずだ。
高嶺 格
高校生とは思えない、地に足の着いた活動です。すぐに農家や自治体と組んで始められそうな。ただ、クリエイティブキャンプというのは、ある種の化学反応が起こせる場なので、普段の活動の延長から少し離れてみてもよかったかもしれません。冷蔵庫を使った雪下野菜のアイデアはとてもよかったが、電気を使うことが果たしてよいかどうか。まあ、それらを含めていろいろと実験を重ねて、ぜひ秋田名物として発信していってほしいです。
山城 大督
これまでの実績を発展させ、しっかりと地に足をつけた安定感のある活動だった。実地体験、農家への聞き取りなど、高校生とは思えないコーディネート力を評価している。Instagramアカウントを開設したらすぐにフォロワー250人になったというから、注目度の高さも見えた。最終プレゼンテーションの動画をニュース形式にしたのは、ありきたりではあるが、秀逸だった。『雪下野菜GIRLS』の今後の活動に期待しています。